京大、大腸がん転移の診断法開発


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 大腸がんに含まれる特定のタンパク質を調べることで、転移しやすいがんかどうかを診断できる手法を開発したと、京都大の武藤誠名誉教授(実験腫瘍学)のチームが3日、発表した。

 大腸がんは肝臓や肺、脳などに転移し、切除しても悪化する場合も多い。武藤名誉教授は「数年以内の実用化を目指す。転移しやすいと分かれば、早期の治療につなげられる」と話す。
 タンパク質は「Trio」。チームは、大腸がんが体内の別の部位に転移する際、Trioが化学的な変化を受けて活発に働き、転移を促すことをマウスで発見した。
(共同通信)