越冬に来たゾウ 福島2頭、元気に交流


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東北サファリパークから越冬のため来県した2頭のゾウ=3日、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国

 【沖縄】福島県二本松市にある東北サファリパーク(砂川昌幸園長)から越冬のため来県したアジアゾウのトンチャイとブントーンの2頭が3日、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国(比嘉源和園長)で公開された。

11月29日に出発し2泊3日の長旅となったが、2頭とも与えられたサトウキビなどの餌に旺盛な食欲を示し元気という。この日は早速、背に子どもたちを乗せ、福島からの“交流大使”の役割を務めた。
 2頭ともメスで、トンチャイは28歳、ブントーンは19歳。2年前にラオスから東北サファリパークが借り受けた。砂川園長は「福島の積雪の中では運動させることも難しかった。こどもの国が快く引き受けてくれてありがたい」と話した。
 東日本大震災で県内に避難している東北の人々は、ニライカナイカードの提示で入場無料となる。比嘉園長は「無事に着いてほっとしている。子どもたちと元気に交流してほしい」と話した。来年3月いっぱいまで県内に滞在する。問い合わせは沖縄こどもの国(電話)098(933)4190。