うないフェス 男女平等社会目指し30回目


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
30回の節目を迎える「うないフェスティバル」への来場を呼び掛ける由井晶子さん(前列左)ら=2日、琉球新報社

 平和を基調に男女平等や共生社会の実現を目指し、県内の女性たちが1985年に始めた「うないフェスティバル」(主催・同実行委員会、那覇市)がことし、30回の節目を迎える。

実行委員長でフリージャーナリストの由井晶子さん、崎山律子さんら4人が2日、琉球新報社を訪れ「平和、人権、環境問題に取り組み女性たちの地平を開いてきた。日本、沖縄が大きな転機を迎える今、新しい時代を開くきっかけにしたい」と語り、10日にあるシンポジウムへの来場を呼び掛けた。
 由井さんは女性の権利問題や社会進出が大きな課題となっていた第1回当時を振り返り「政治的な参画は比較的進んだが、トートーメー問題や買春、暴行など女性の性を軽んじる風潮は全く変わらず、闘い続けている現状だ」と指摘する。「山あり谷ありの30年だったが、集い合う場と時間をつくってきたことが女性たちの強さだ。続けることが次へのバトンにつながる」と強調した。
 シンポジウムは中山きくさん、高里鈴代さん、比嘉美智子さん、宮城晴美さん、三上智恵さん、仲田美加子さん、山城紀子さん、由井晶子さんが登壇。コーディネーターの崎山さんは「何が変わって何が変わらなかったのか。各分野から“女性の今”を語ってもらうことで見えてくる」と力を込めた。
   ◇    ◇
 第30回うないフェスティバル2014は10日午後6~8時半まで、那覇市のパレット市民劇場で開かれる。入場料は千円。問い合わせは「なは女性センター」(電話)098(951)3203。