【中国時報】ネット世代が左右 国民党惨敗


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 11月29日に開票された台湾の統一地方選挙で与党国民党が大敗し、馬英九総統が党主席を辞任する事態に至ったが、今回の選挙をめぐって台湾の専門家は、ネット世代といわれる若い有権者の動向把握の失敗が大きな原因だとしている。

 選挙結果が世論調査の結果と大きく食い違ったことについて専門家は、電話による世論調査が携帯電話を対象としていないことを指摘。大学生など携帯を常用する若い世代の意見を反映していなかったため精度を欠いたと分析している。
 また、既存の世論調査の結果を信じて従来の姿勢を取り続けた与党の選挙戦略も指摘。若者が求めているのは弱者に優しい公平な社会であり、国民党の主張するイデオロギーが共感を得られていなかったことが大敗の原因ともみている。