薬師寺、色鮮やかな唐美人の天女 1300年前の姿を再現


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約1300年前の制作当初の姿に復元された、国宝の吉祥天像=8日午後、奈良市の薬師寺

 奈良市の薬師寺で8日、国宝の吉祥天像を約1300年前の制作当初の姿に再現した絵画が報道陣に公開され、緑や紫で彩られた優美な唐美人の天女が現れた。

 絵画は麻布に描かれ、縦53センチ、横31・7センチ。日本画家の大河原典子さんが担当した。衣をまとった天女は斜め向きに立ち、左の手のひらに宝珠を載せ、右手は胸に添えている。
 同寺の山田法胤管主は「緻密なすばらしい作品で、平成の吉祥天像だ」と笑顔で話した。
 吉祥天像は8世紀の奈良時代に描かれ、切れ長の目にふくよかな典型的な唐美人が有名。
(共同通信)