うるま市に農水拠点 17年度完成、直売所やレストラン


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 うるま市は農水産物のブランド化などを目的に農水産業拠点施設を建設する。建設計画の概要が9日までに分かった。施設内に直売所棟と、産地直送レストランと多目的センターが一体となった棟を建設する。総事業費は約17億円。総敷地面積は約1万3206平方メートル。2017年度完成オープンを予定している。

 建設予定地はうるま市前原で、県道33号沿いのヤマダ電機テックランド具志川店の向かい。
 農水産物直売所の面積は1791平方メートル。隣接する棟の1階に産地直送レストラン(864平方メートル)、2階に農業産業多目的センター(470平方メートル)を検討している。多目的センターは、農水産業者の研修スペースなどとして活用する。
 農水産業拠点施設建設で、うるま市内の農家や漁業者らの所得安定につなげ、農水産業の新規参入者を増やしていく。県から拠点産地の認定を受けたマンゴーやオクラ、インゲンなどの作物のブランド化も目指している。
 同市は現在、工事発注に向けた手続きを進めている。来年度以降は、指定管理者(運営者)を公募する。11月に地権者や周辺住民らを集め、施設概要や今後のスケジュールについての説明会を実施した。今後、生産者をはじめとする市民向け説明会を開催する。

2017年度完成オープンを予定している農水産業拠点施設の完成予想図(うるま市役所提供)
農水産業拠点施設建設予定地 地図