歴史的な建造物が立ち並ぶ京都市東山区八坂上町の雑貨店が外観を勝手に変更したのは景観保全を目的とした条例に違反しているとして、市は10日、原状回復の行政代執行を実施した。市によると、景観保全のための行政代執行は全国初。
雑貨店は木造2階建て。市によると、京都市南区に住むチリ国籍の50代の男性が経営し、針金細工や食料品を販売している。周辺は市の「産寧坂伝統的建造物群保存地区」に指定され、近くに清水寺や高台寺、八坂の塔などが立つ。
市の担当者は「小さな違反かもしれないが、景観を守るために例外を認めるわけにはいかない」と話している。
(共同通信)