最高裁、沖縄のハンセン病療養所で調査 特別法廷検証


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 ハンセン病患者の刑事被告人らが、裁判所ではなく国立療養所など外部に設置された「特別法廷」で審理を受けた問題で、最高裁が年内にも熊本県と沖縄県の療養所入所者から直接聞き取り調査をすることが10日、分かった。

 最高裁によると、ハンセン病を理由にした特別法廷は1948~72年に95件開かれた。当時療養所は隔離施設で、特別法廷は事実上、非公開で実施された。そのため、「裁判の公開」を定めた憲法に違反するとの指摘がある。最高裁は聞き取り調査を通じて特別法廷の正当性を検証する。
(共同通信)