「美味しんぼ」単行本で一部修正 原発訪問めぐる表現


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 東電福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが議論になった漫画「美味しんぼ」(雁屋哲・作、花咲アキラ・画)が、週刊誌連載をまとめた単行本「福島の真実(2)」で、原発訪問と鼻血の直接の因果関係を否定する表現などに修正した。単行本は10日、都内などの書店で発売された。

 作品は漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載。4月28日に発売した号で主人公が診察を受けた場面は、単行本で医師の発言内容を変え「原発見学で鼻血が出るほどの(放射)線量を浴びたとは思えません」と強調。主人公の言葉も「原発内での外部被ばくが原因ではありませんね」と変更した。
(共同通信)