働きがいある職場を 若年者定着へNIE研修


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プログラムの成果を発信する新聞を作る参加者ら=3日、浦添市てだこホール市民交流室

 【浦添】若年失業率の改善や雇用の質の確保に向け、働きがいのある職場づくりを応援する若年者定着支援実践プログラム(県雇用政策課主催)のNIE研修が3日、浦添市てだこホール市民交流室で開催された。

 モデル企業20社の若年従業員、中堅従業員、経営幹部ら約100人が4カ月のプログラムを振り返り、その成果を発信する壁新聞作りに取り組んだ。
 プログラムは7月下旬に開始。モデル企業は各種研修やコンサルティングを通して業務の見直しや課題解決に向けたプロジェクトに取り組んできた。19日に中間発表を行い、来年2月に成果報告会を開催する。
 グループワークでは、各社の経営幹部が若年層に「プログラムを受講しての変化」についてインタビューし、記事にまとめる作業に挑戦。記事の大事な部分を一目で伝える見出しも考えた。
 講師の座波幸代琉球新報NIE推進室記者は「普段は指示を出す側の経営層は傾聴の姿勢を、若年層は論拠を持って自身の考えを話す訓練として取り組んでほしい」と呼び掛けた。
 入社1年目といういきがいクリエーションの花木泰弘さん(29)は「自分の考えを言語化して伝えるのは難しかった。職場の別のスタッフとも会社の目標を共有していきたい」と話し、もしもしホットライン沖縄支社の當眞綾乃さん(33)は「記事にすることで以前の思いや考えを振り返る貴重な機会になった」と述べた。