埋葬人骨に興味津々 サキタリ遺跡公開、きょうまで


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来場者らに人骨の解説をする県立博物館・美術館の藤田祐樹主任(右)=13日、南城市玉城前川のサキタリ洞遺跡

 【南城】南城市玉城前川の観光施設「ガンガラーの谷」内にあるサキタリ洞遺跡で、9千年前以前に埋葬されたものとみられる人骨が発掘されたことを受け、同遺跡で13日、人骨の一般公開が始まった。14日まで。詰め掛けた多くの来場者らは、人骨や遺跡の様子を興味深く見学していた。

 発掘に携わった県立博物館・美術館の藤田祐樹(まさき)主任、山崎真治主任が解説した。藤田主任は「今後、コラーゲン抽出などで人骨の年代をより詳しく調べるが、どの年代であっても重要な発見となる」と語った。
 田畑和馬君(11)=糸満南小5年=は「発掘された人骨を目の前で見るのは初めて。下半身がなかったり、手が変な形に曲がっていたりするのが不思議だった」と話した。
 一般公開は午前11時、午後1時、午後3時の1日3回行われる。入場無料、雨天決行。