平和・協同ジャーナリスト賞大賞 本紙「検証フテンマ」表彰


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賞状を受け取る琉球新報の内間健友前記者(左)=13日、新宿区の日本青年館

 【東京】反核・平和、人権擁護などを推進する優れた報道や活動をした個人・団体に贈られる「平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞」の受賞式が13日、新宿区の日本青年館で開かれた。

大賞の基金賞に選ばれた琉球新報の連載「日米廻(まわ)り舞台―検証フテンマ」と、沖縄タイムス社の「辺野古新基地建設強行をめぐる一連の報道」のほか、奨励賞5点、荒井なみ子賞1点の受賞者が賞状を受け取った。
 20回目となるPCJF賞の歴史で琉球新報社の大賞受賞は初めて。活字部門43点、映像部門63点計106点から選ばれた。大賞に沖縄の2紙を選出したことについてPCJFの岩垂弘代表運営委員は「沖縄における2紙の報道活動は尊敬すべきものであり、とりわけ普天間基地の移設問題では全社を挙げて取り組んでいる」と講評を述べた。
 本紙の内間健友前編集局政治部記者(現事業局)は「県外の方々に響くものを書きたいと思って取材していた。本土では普天間問題が終わったという印象を持たれているが、県民は声を上げ選挙で民意を示し続けており、問題は終わっていない」と述べた。
 沖縄タイムス社の儀間多美子北部報道部長は「県民の思いに負けないように、これからも報道し続けないといけない。励みにしていきたい」と述べた。