臓器あっせんで手順ミス 腎臓提供で移植ネット


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 厚生労働省の検証会議は15日、ことし11月に実施された脳死移植で、日本臓器移植ネットワークが本来、腎臓の移植を打診すべき優先順位の高い患者に移植を受ける意思を確認しなかったという手順ミスがあったと発表した。

 東京都の日本赤十字社医療センターで脳死判定された30代男性の事例で、家族が腎臓などの臓器提供を承諾していた。移植を打診されるべき患者は体調不良で移植を辞退する状況だったため、結果的に順番が飛ばされる事態にはならなかったとしている。
 検証会議によると、腎臓と膵臓の同時移植を希望する患者は、腎臓単独でも移植が受けられ、両方の待機患者リストに登録している。
(共同通信)