ビール税見直し、具体化見送り 衆院選で調整間に合わず


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 政府、与党が麦芽比率などに応じて異なるビール系飲料の酒税の見直しをめぐり、30日に決める2015年度の与党税制改正大綱に具体的な制度設計を盛り込まない方針であることが16日分かった。税額の増減などに踏み込まないとみられる。
 衆院選で税制論議が中断し、増税に反対するビール業界との調整が間に合わないと判断したもようだ。政府、与党は税額が高いビールを減税し、発泡酒や「第三のビール」は増税する改正を検討していた。
 政府、与党は税率の差がビール類の販売に大きく影響している点を問題視。15年度大綱はビール系飲料の税額を段階的に一本化する方針を示す方向で調整する。
(共同通信)