異常な構造を持つ「不良品」のタンパク質が分解処理される際の鍵となる物質を京都大の森和俊教授(分子生物学)のチームが明らかにし、17日までに米科学誌電子版に発表した。
森教授は「アルツハイマー病など異常なタンパク質が、分解されずに蓄積して起こる病気の発症メカニズムの解明につながる可能性がある」と話している。
タンパク質の表面には「糖鎖」と呼ばれる鎖状の糖が付着している。不良品のタンパク質は、糖鎖から一部の糖が切り取られることにより分解の対象となるが、切り取られる際の詳しい仕組みは不明だった。
(共同通信)