芸能・文化

宮古と韓国の芸能紹介 国立劇場10年特別公演

 国立劇場おきなわの10周年記念特別公演「宮古の神歌と韓国・珍島(チンド)シッキムクッ」がこのほど、浦添市の同劇場で開催された。歌だけで紡ぐ素朴な神歌と、楽器をにぎにぎしく演奏し感情を揺さぶるシッキムクッという対照的な民俗芸能を紹介した。

 同劇場が昨年11月、韓国で開かれた「アジア・シャーマン無形文化遺産」に関する国際会議とフェスティバルを視察した際、劇場の依頼で伊良部島佐良浜の神女ツカサンマ(司母)も参加した縁から共演した。
 今回は元ツカサンマの與儀千代美、長崎国枝、上原敏美が出演した。神歌のうち「オヨシ」という神と交信する特別な歌も歌った。通常、一般の人は聞くこともできない。ナナムイ(ウハルズ御嶽)の神をたたえる「オヨシ ナナムイ」、旅の守護を願う「オヨシ マウカン」などを続け、神聖な雰囲気が漂った。
 シッキムクッは死者の魂を送る儀礼。タンゴル(丹骨)と呼ばれる巫女(みこ)の宋順丹(ソンスンダン)、朴美玉(パクミオク)、姜恩英(カンウンヨン)、宋永仁(ソンヨンイン)と楽師8人が出演した。締太鼓の杖鼓(チャング)、弓を使う弦楽器・牙箏(アジェン)などの伝統楽器を用いた技巧的な演奏、慟哭(どうこく)のような激しいタンゴルの歌で圧倒した。白い布の結び目を解いて死者の縁を解く「コプリ」、あの世への道を象徴する布を張り、籠などで作った「般若龍船」に死者を乗せて送る「ギルタッグム」などが披露された。
英文へ→National Theater Okinawa introduce cultures from Miyako and Korea for its 10th anniversary


死者をあの世へ送る「ギルタッグム」=国立劇場おきなわ

神歌を歌うツカサンマ


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