沖縄電力、太陽光の接続再開 保留千件受け入れ


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 沖縄電力(浦添市、大嶺満社長)は18日、8月8日以降中断していた住宅用太陽光を含めた300キロワット未満の電力系統への接続申し込み受け付けを再開すると発表した。

現在、接続を保留している約千件の申し込みは全て接続可能となる。ただし300キロワットを超える大規模設備の電力系統への接続は引き続き中断する。
 沖電は再生可能エネルギーの接続が受け入れ上限の31万キロワットを超えたため、一部離島を除く県内のほぼ全域で、住宅用太陽光(出力10キロワット未満)を含む全ての再生可能エネ電力の新規接続を中断していた。
 その後、接続可能量を精査し、再エネ接続可能量が4万キロワット増え、35万6千キロワットまで接続が可能になったと新エネルギー小委員会(新エネ小委)に報告した。18日の政府の新エネ小委で、沖電の報告通り受け入れ可能量を決定した。
 沖電はこれまで(1)電力需要が少ない2~4月の太陽光発電出力を抑制する(2)蓄電池を設置して昼間全量充電した電力を需要の多い夕方以降に出力する―ことなどを承諾した場合に限り接続可能としてきた。今回の新エネ小委の決定を受け、二つの対策を実施しなくても当面の間、接続が可能となる。
 沖電によると、接続可能量の上限となる35万6千キロワットまで申し込み順に接続を受け付ける。可能量の上限を上回った場合、新規申込者に対して、補償金なしで発電の抑制を求められることを前提とした接続となる。