ハラル生産「かけはし」に初出資 りゅうぎんファンド


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 琉球銀行(金城棟啓頭取)などは18日、那覇市の琉銀本店で会見を開き、琉銀などが出資して設立した「りゅうぎん6次産業化ファンド投資事業有限責任組合」による初めての出資決定を発表した。

ハラル食品の製造を目指す「食のかけはしカンパニー」(うるま市、篠原辰明社長)に8500万円を出資する。
 出資は15日に決定し、17日付で投資契約書に調印した。金城頭取は「沖縄の経済発展に向け、6次産業化、和食、ハラルがキーワードになる。沖縄経済の起爆剤となるよう期待している」とあいさつした。
 同社は2015年1月に工場建設に着手し、8月に生産を開始する。工場は1、2階建てで延べ床面積約1200平方メートル。原料の農産物は、全体の2~3割を県産品で賄う。当初20人を雇用し、3年後には40~50人を見込む。事業開始初年度の2015年度売上高は5千万円、5年目に5億円を目指す。
 篠原社長は「ハラルがあれば観光客の呼び水になる。今後は国内、海外に出荷し、将来的には直営店も展開していきたい」と意気込みを語った。