F15また部品落下 嘉手納滑走路上に機首上部パネル


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 【嘉手納】米空軍嘉手納基地所属のF15C戦闘機が19日午前、訓練飛行に向かう離陸滑走中に機首上部にあるパネルを落下させた。部品の大きさなどは明らかにされていない。嘉手納基地によると落下場所は滑走路内で部品は同機のフロントガラスに直撃したという。

けが人などの被害は確認されていない。F15の部品落下はことし5件目。
 目撃者や嘉手納町によると、F15は午前9時すぎに南滑走路を離陸し読谷村方面へと向かった。村上空を旋回飛行する様子が確認されたという。嘉手納町基地渉外課には読谷村在住者から、騒音被害を訴える声が寄せられた。午前9時35分ごろ、消防車両が待機する中、国道58号側から北側滑走路に緊急着陸した。整備士や消防士が機体を点検した後、機体はけん引され格納庫へと移動した。
 嘉手納基地の報道部は取材に対し「事故は地域社会への危険性を提起していない。(事故原因は)現在調査中で嘉手納基地全てのF15が検査される」とした。
 パネル落下について、翁長雄志知事は19日、記者団に対し「人的、物的被害が確認されていないにしても、県民は大変な不安を感じる。管理体制が徹底されているのか大変疑問だ。二度と同じような事故が起きないよう安全管理の徹底を申し入れたい」と述べた。