デビューから全てのアルバムを全米初登場1位に
止まらない人気のボーイズグループ“1D”の最新作です。アメリカでの発売初週の売り上げは40万枚、デビュー以来全てのアルバムを初登場全米1位に送り込みました。
すごい!と思ったのですが歴代のボーイズグループの記録と比べるとオヤ?と思う点があります。
バックストリート・ボーイズの『ブラック&ブルー』の初週の数字は何と159万枚、イン・シンクの『ノー・ストリングス』は240万枚なのです。CDの全盛時代と言うこともありますが、最近の人気のバロメーターはCDではなくライブに変わったと言えるでしょう。
この新作もCDで“聴く”作品より“ライブで歌い踊る”作品がほとんど。前述したバックスやイン・シンクもダンサブルでありましたがメロディアスな“聴く”曲がもっと多かったように思えます。とは言え先日のアメリカン・ミュージック・アワードでも最優秀アーティスト賞を受賞した彼らが現在世界一のボーイズグループであることには間違いありません。
(ソニーミュージック・アルティメット・エディション2400円+税、通常盤2200円+税)=北澤孝
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。
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