文化庁芸術祭、琉球芸能に初の大賞 横浜能楽堂「女七踊」


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「琉球舞踊 古典女七踊」公演で踊る宮城能鳳さん=11月1日、横浜能楽堂(神田佳明さん撮影、同能楽堂提供)

 琉舞の重鎮7人が出演した横浜能楽堂の主催公演「琉球舞踊 古典女七踊」が2014年度(第69回)文化庁芸術祭の舞踊部門・関東参加公演の部で大賞を受賞した。琉球芸能の大賞受賞は初めて。

舞踊部門・関東参加公演の部に参加した21公演の中から唯一大賞に選ばれた。来年2月9日に東京都内で表彰式がある。
 横浜に沖縄出身者やその子孫が多く住んでいることから、横浜能楽堂は琉球芸能の公演を毎年開催している。受賞した公演は11月1日に開催された。戦後の琉舞をけん引してきた国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者7人が琉舞の中でも特に重視される七つの古典女踊を踊った。
 踊り手は宮城能鳳さん、宮城幸子さん、玉城節子さん、佐藤太圭子さん、志田房子さん、谷田嘉子さん、金城美枝子さん。地謡は組踊音楽歌三線の人間国宝・西江喜春さんらが務めた。
 横浜能楽堂の中村雅之館長は「沖縄の芸能が広くきちっと評価され、その下支えをできたことを光栄に思う。沖縄は実演家の層が厚いが、それをどう生かすかが今後の課題だ。そのお手伝いをしたい」と話した。