ウィーンで沖縄音楽 女声合唱団「ちゃたん」来月、初公演


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ウィーンでの公演に向け練習に励む女声合唱団「ちゃたん」のメンバー=24日、ちゃたんニライセンター

 【北谷】オーストリアのウィーンで1月に開催される楽友協会大ホールコンサートに向け、女声合唱団「ちゃたん」(川畑洋子団長)が練習に励んでいる。初の欧州への遠征公演で、本番では「花ぬ風車」など沖縄メロディーを含め6曲を披露する。「20分の持ち時間で精いっぱい沖縄を伝えていきたい」と、メンバーは意欲を語っている。

 女声合唱団「ちゃたん」には40人超のメンバーが在籍し、平均年齢は67歳。ウィーンでのコンサートには35人が参加予定で、1月17日に新春公演が行われる。
 合唱団の指導者、金城泰子さんによると、5音階で構成される沖縄音楽は、アジアの中でも独自のジャンルを形成し、欧州でも琉球音楽として存在は認知されているという。「新鮮な音楽として評価も高い」という。
 公演では「歌いながら琉舞、エイサーなども取り入れて踊る。ちょっとしたサプライズも計画している」と話す。体力勝負の側面もあり、メンバーはボイストレーニングや体力づくりに連日取り組む。
 本番では「久高万寿主」(栄口区エイサー版)といった郷土色のある演奏も計画する。団長の川畑さんは「沖縄の青い海と空をイメージできるような歌声をウィーンに届けたい」と話す。金城さんも「パワーだけは負けないで頑張る」と気合を入れている。
 12月10日には壮行公演も町内のニライカナイセンターで開催され、本番さながらの演奏に町民が聞き入った。