しまくとぅば保護学ぶ 函館豆記者、県庁で取材


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諸見里明県教育長(左端)の回答を聞きながら懸命にメモを取る函館豆記者沖縄取材班の小学生=26日、県庁

 2014年度函館豆記者(北海道函館市内の小学5年生)沖縄取材班の16人が26日、県庁に安慶田光男副知事、諸見里明県教育長を訪ね、戦後70年の記憶継承やしまくとぅば保護の取り組みなどについて取材した。

県内外の子どもたち同士の交流が目的で、函館市から豆記者が沖縄を訪れるのはことしで38回目。25日から5日間の日程で滞在し、牧志公設市場や平和の礎などを見て回る。
 安慶田副知事は「ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ(こんにちは、皆さんご機嫌いかがですか)」とあいさつし豆記者を迎えた。
 函館市立柏野小学校の千葉奏(かな)さんは「沖縄戦を経験した人は年々少なくなっているが、戦争の悲惨さをこれからどのように伝えていくか」と質問した。安慶田副知事は「戦争を語り継ぐ映像や当時の写真をネット上で見れるように整備をしている」と答えた。
 北海道教育大学付属函館小学校の中村茜心(あかね)さんは沖縄のしまくとぅば保護について質問。諸見里教育長は島ごとに言葉の多様性があることに触れ「若い世代で方言を話せない人が多い。『しまくとぅばの日』を県議会で設定して全県的に取り組んでいる」と述べた。