台湾政府農業委員会(農水省)は14日に記者会見を開き、台湾南部で新たに21の養殖場から鳥インフルエンザが検出されたと発表した。計86カ所の感染が確認されたことになり、すでに3万6千羽のアヒルとガチョウが処理されている。
流行の範囲は、台湾東南部の屏風、雲林、嘉義の3県が中心で、ニワトリよりもガチョウやアヒルの被害が大きいのが今回の特徴だ。確認されたH5N2型は日本や韓国、欧米での流行が伝えられているが、台湾で確認されたのはこれが初めて。
業者の中には、闇にまぎれて死亡したアヒルやガチョウを川に流す者もおり、河口まで延々と死骸が流れているという状況も確認されており、政府関係当局では今後、水鳥などに感染し被害が拡大することを危惧している。