米軍集積船が座礁 津堅沖の浅瀬、一時浸水


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 22日午前11時40分、「米軍の船が中城湾内で乗り上げた」などと中城海上保安部に通報が入った。座礁したのは米海軍海上輸送部隊(MSC)所属の海上集積船「マティ・コーサック」(約5万トン、乗組員131人)。同船は津堅島灯台の南約5300メートル付近にある浅瀬「ウフビシ」に座礁した。

船の一部が破損し、一時浸水した。油の流失は確認されていない。同保安部によると、沈没する可能性は低い。通報後、同保安部の巡視艇が座礁現場へ向かったが、荒天のため同船に乗り移っての調査はできなかった。同保安部は23日朝から事故原因などを調査する。
 中城海上保安部によると、同船はうるま市の米軍ホワイトビーチに20日に入港し、21日に出港した。23日には再度入港する予定で、22日は中城湾内で停泊していたとみられる。
 知念漁業協同組合の担当者は「現場海域では久高島の漁師が素潜りで漁をしている。座礁が長期化すれば漁に影響が出てくる」と懸念を示した。

座礁した米海軍所属の海上集積船「マティ・コーサック」=22日、うるま市勝連津堅沖(中城海上保安部提供)