沖縄本島レンタカー「れ」ナンバーに 登録増で「わ」残り少なく


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県内レンタカー登録台数と事業者数の推移

 観光客の移動手段として親しまれているレンタカーのナンバーの平仮名が、沖縄本島で「わ」から「れ」に変わることが23日、明らかになった。入域観光客数の増に伴いレンタカーの登録台数が増加し、「わ」ナンバーの枚数が残り少なくなったための措置。来月中旬ごろから順次「れ」ナンバーに切り替わる見通し。

 「れ」ナンバーとなるのは、通称「5ナンバー」と呼ばれる小型乗用車で、観光客の利用頻度が最も高いコンパクトカーなどが含まれる。

 道路運送法でレンタカーのナンバーの平仮名は「わ」か「れ」を使用するよう定められている。「わ」ナンバーの枯渇により「れ」ナンバーとなるのは札幌に続き全国2例目。

「れ」で登録されている札幌ナンバーのレンタカー=23日、北海道のOTSレンタカー

 沖縄総合事務局運輸部によると、沖縄陸運事務所が払い出せる小型乗用車の「わ」ナンバーの枚数は22日現在で残り約500台分となっており、「わ」ナンバーがなくなり次第「れ」ナンバーでの登録を開始する。宮古と八重山は引き続き「わ」ナンバーの登録が可能だ。

 2014年3月末の県内のレンタカー登録台数は2万4244台で、うち2万197台が沖縄本島で登録されている。入域観光客数の増加でレンタカーの登録台数も増加。事業者数は04年3月は152社だったが14年には449社と3倍になった。登録台数も04年は1万1895台だったが10年で倍増した。

 ナンバーが「れ」に変わることについてOTSレンタカー部の中村靖常務は「多くの県民は『わナンバー』=『レンタカー』という認識をもっているので、最初は戸惑うかもしれない」と話した。