米軍ヘリまた部品落下 23日飛行中、68グラム


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部品落下事故を起こした嘉手納基地所属のHH60救難ヘリの同型機=2013年8月16日

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターが23日、飛行中に重さ約68グラムの部品を落下させていたことが分かった。落下場所は不明。被害の情報はない。発生から3日後の26日午前、嘉手納基地が沖縄防衛局に伝えた。米軍機からの部品落下は、15日に起きた米海兵隊AH1ヘリからのミサイル関連部品(計約200キロ)の投棄に次いでことし2回目。相次ぐ部品落下に、地元自治体からは米軍の安全管理や通報の遅れに疑問の声が上がっている。

 嘉手納基地は落下時刻や場所を明らかにしておらず、「ヘリは主に海上を飛行していた」と説明するにとどめた。HH60は26日、訓練飛行しているのが確認された。落ちた部品は、乗員室内に装着されている通信ケーブルの先端を覆うカバーで、縦約6センチ、横約5センチ、厚さ約2センチのプラスチック製。乗員が貨物ドアを閉めた際にケーブルが挟まり外れたという。ヘリが帰還した後に、地上の整備要員が部品の紛失に気付いた。カバーは通常、ケーブルの先端に固く取り付けられており、取り外し可能な部品ではないという。
 防衛局は米軍からの通報を受け、26日昼ごろに県や地元自治体、県漁連などに連絡した。
 HH60ヘリをめぐっては昨年5月に、アンテナカバー(約10グラム)と通風孔のカバー(約36グラム)を落下させたほか、13年10月にはムービーカメラ(約500グラム)1台を飛行中に落下させた。