【中国時報】台湾国立大など29博士課程、入学ゼロ


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 台湾政府教育部(文科省)はこのほど、初めて博士課程の入学者登録率を公開。昨年度、台湾大学、精華大学など一流国立大学を含む12校、29の博士課程で入学者がゼロであることが分かった。

 この現象について教育部は「少子化が原因であり、今後博士課程を削減する」とコメントしているが、呉思華教育部長(大臣)は昨年、毎年6800人の求職に対し、博士の求人は800人にすぎず、多くの「博士浪人」を生んでいることを指摘。学生の博士課程への進学離れが進んでいることの要因と言えそうだ。
 また、政府が学術的成果により経費を傾斜配分する政策を打ち出した後、補助金獲得のために博士課程が急増。大学が専門的な学術的研究に重きを置くようになり、社会のニーズと乖離(かいり)する傾向にあることも問題視されている。