米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が4日、飛行中に左の垂直安定板の先端部分(重さ5・4キロ)を落下させた。金属製で縦約23センチ、横約15センチの円すい形の部品で、沖縄防衛局が嘉手納基地から受けた連絡によると海上に落下させた可能性が高いとしている。けが人などの被害は確認されていない。
F15の部品落下は昨年5件発生するなど相次いでいるが、今回の事故を含め飛行停止などの措置は取られていない。
米軍機では1月15日に米海兵隊普天間基地所属のAH1W攻撃ヘリコプター(スーパーコブラ)がミサイル発射装置など計208キロの装備品を落下。嘉手納納基地所属のHH60が1月23日、重さ68グラムの部品を落とすなど、ことしに入ってからも米軍機からの落下物事故が頻発している。
防衛局によると4日、F15が嘉手納基地に戻った際、整備兵が紛失に気付いたという。防衛局には5日午前10時20分ごろ連絡があった。防衛局は同日午前11時ごろ県や関係市町村に連絡した。
県基地対策課は「一歩間違えば重大な事故につながりかねない。再三にわたり再発防止を申し入れてきたにもかかわらず、落下事故が相次いでおり大変遺憾だ」とし、嘉手納基地に再発防止や安全管理の徹底を求めたことを明らかにした。
英文へ→Parts fall from Kadena’s F-15; similar accidents frequently happen