古里「愛す。」アイス開発 伊平屋の中1生21人


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 伊平屋村の伊平屋中学校、野甫中学校の中学1年生計21人は、同村の特産品の黒糖と島米を生かしたアイス「伊平屋を愛し、アイスを愛す。」を開発した。生徒らは27日、県庁で記者会見して商品の特徴を説明した後、実際に店頭販売を体験した。

 同村内に高校がないため、生徒らは進学のため島を離れる。「15の旅立ち」までに、生きる力と、自己表現できる力を養う人材育成事業の一環。本年度から始まった。
 材料の選定やパッケージデザイン、商談など全工程に生徒らが携わった。商品は伊平屋特産の黒糖をベースに、島米を使って濃厚な味わいに仕上げた。商品名
は村に対する思いを込めた。
 記者会見で生徒らは「(人材育成事業で)学んだことを生活に還元し、自分たちで表現して判断することが大事だと分かり、とてもよかった」「周囲からのアドバイスなどを受け完成した。伊平屋村の特産品を学ぶことができてよかった」などの意見が上がった。
 会見後、生徒らは那覇市おもろまちのあっぷるタウンで店頭販売を行った。店内には生徒の活気ある声が響いた。伊平屋中学校の大見謝恒大君は「試食してもらい、味に納得してから買ってもらいたい。大人から子どもまでみんなが楽しめる味だ」と笑顔で話した。
 アイスは税抜き250円。4月から県内のコープ
おきなわ全店舗で取り扱う。
スノーラグーンアイスクリームを運営するZenエンタープライズ(浦添市)が製造、生協コープおきなわ(浦添市)が販売を請け負う。

「伊平屋を愛し、アイスを愛す。」の店頭販売を行う伊平屋村の中学生ら=27日、那覇市おもろまちのあっぷるタウン
伊平屋村の中学1年生らが考案したアイス「伊平屋を愛し、アイスを愛す。」