漁の楽しさ、厳しさも 阿波連小3・4年、渡嘉敷の働く人調査


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藤原史明さん(左)から島の漁師の仕事について学ぶ阿波連小の児童と教諭=2月24日、渡嘉敷漁協

 【渡嘉敷】渡嘉敷村立阿波連小学校(川口正一校長)3、4年生4人は総合学習の一環として2月24日、渡嘉敷漁業協同組合を訪れ、島の漁師でマグロ漁の達人、藤原史明さん(52)を講師に、島の漁業や漁師の仕事について学んだ。

 藤原さんは、2泊3日の遠洋マグロ漁を終えて24日早朝に帰港。釣果のキハダマグロ、シーラなどを子どもたちに見学させながら講話した。子どもたちはノートを広げて熱心にメモを取りながら耳を傾けた。
 藤原さんは、27年前に岩手県から渡嘉敷村に移住。島で漁師になり、3年後にパヤオマグロ漁に取り組んだ。自身の仕事ぶり、海の恵みのありがたみ、漁の厳しさや楽しさなどを語った。
 子どもたちの質問に対し「安全や天候に一番気を使う。最近では、大型船や中国船と遭遇し、危険な目に遭ったり、釣り上げたマグロを目の前で大サメにガブリとやられた」と藤原さんが答えると、子どもたちは驚きの声を上げていた。
 仲宗根士導君(4年)は「海の仕事は大しけ、大雨などの危険を乗り越え、大漁の時は楽しいことが理解できた」と感想を話した。
 担任の新里明日美教諭は「『村で働くお仕事調査隊』をタイトルに島内の各職場を訪ね、村の産業、自然、文化・歴史行事などを学習している」と説明した。
(米田英明通信員)