「女子旅」多彩に体験観光 ちゅら島大学“開講”


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女子旅モニターツアーでシーサーの絵付け体験を楽しむ参加者=2月22日、八重瀬町具志頭の自然体験学校沖縄校

 【八重瀬】八重瀬町のNPO法人自然体験学校沖縄校が“女子旅”をキーワードに、南部地域の観光メニュー開発に取り組んでいる。2月21、22の両日、町具志頭の同校で無料の「女子旅モニターツアー」が開催され、参加者はアクセサリー作りなど多彩な体験メニューを楽しんだ。

 開発したのは単位制でさまざまな体験ができる「ちゅら島大学」だ。1万円(税抜き)で12単位を購入し、1~3単位までの各種体験メニューを組み合わせて自分好みの観光プランを作ることができる。体験メニューは町歩きやシーカヤック体験、トロピカルスムージー作りなど多彩。12単位分の体験を終えると「卒業」となる。
 単位の有効期限は2年間。残った単位は次の旅行に繰り越すことができ、リピーターの獲得を目指している。地域の飲食店や企業、ホテルなどと連携し、体験・観光クーポンの提供も行う。
 同校の若林伸一理事長は「単位制の体験メニューを提供することで滞在型観光につなげることができる」と意義を語る。また、全国的に広がりを見せる「女子旅」に着目し、女性が関心を持つ体験メニューや観光スポットの提案に力を入れた。
 モニターツアーでは、八重瀬町内のカフェでスイーツを食べた後、貝殻ランプシェード作りやシーサーの絵付けなどを体験した。
 参加した松島希さん(21)=浦添市=は「女子心をくすぐられる体験ができて楽しかった」と話し、友人の内田歩南さん(21)=同=も「南部はなかなか来る機会がないので足を運ぶきっかけになった」と語った。