農家のありがたさ実感 渡嘉敷小中が田植え体験


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 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校(上原義弘校長)の全児童17人は10日、渡嘉敷村内の田んぼで田植え体験や米作りについて学習した。同校の伝統行事で、村稲作農家の當山清林さん(77)を講師に実施した。

 この日は、気温13度と冷え込み、冷たい寒風が吹く中、子どもたちは寒さにも負けずに半ズボン姿で田んぼに入った。「ひゃ~超冷たい」と声を上げ、泥んこになって元気よく田植えに奮闘、約350平方メートルの田んぼに當山さんらが植え付けした一部に「はえぬき」の苗を植え付けた。
 田植え後は、苗作りのビニールハウスに移動し、當山さんから種もみから苗作りまでの工程を学んだ。
 田植えを初体験した小学1年の中村譲君は「手足がとても冷たくて痛かった。でも楽しかった」。6年の崎浜美玖さんは「田植えは6回経験した。米作りの苦労と農家のありがたさが理解できた」と感想を話し、7月の収穫を楽しみにしている。(米田英明通信員)

寒さに負けず、元気よく田植えする渡嘉敷小の児童と教員ら=10日、渡嘉敷区小嶺後原の田んぼ
當山清林さん(左)から米作りについて学ぶ渡嘉敷小の児童ら=10日、渡嘉敷区恩納原のビニールハウス