新唄大賞に柴引さん　平和の思い込め歌う

　【沖縄】新しい民謡の誕生と継承を目指す第２６回ＲＯＫ新唄大賞（主催・ラジオ沖縄新唄大賞実行委員会、ミュージックタウン音市場、共催・県内民謡１０団体）の公開審査会が１５日、沖縄市のミュージックタウン音市場で開かれた。１次審査を通過した１２組が出演し、戦後７０年を期に平和への思いが込められた「摩文仁の丘で」（作詞友寄隆宏、作曲島袋整孝）を歌った柴引律子さんが大賞に選ばれた。

　「戦争は経験していない」と言う柴引さんだが、平和の願いを込めて、伸びやかな歌声で会場を包んだ。受賞発表後は「皆さんが上手だったので」と驚きを隠さなかった。
　ラジオ沖縄は２０日午後８時に、この日の模様を特別番組で放送する。その他の受賞者は次の通り。（敬称略）
▽歌唱賞「島ぬ祭りだヒヤユイサー」吉川忠男
▽作詞賞「あんまー偲（しぬでぃ）」仲村渠恵、作詞赤嶺雅功（まさのり）
▽作曲賞「恋し生まり島」糸数寛希、作曲仲宗根創（はじめ）
▽大衆賞「夢が里前」斉藤まーみー
▽奨励賞「世冨慶前ぬ浜」ひがけい子
▽審査員特別賞「国頭黄金森」南風ファミリー