沖縄珈琲生産組合、大宜味に農場計画 ブランド化へ着々


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大宜味村喜如嘉に珈琲農場の計画を報告する宮里直昌さん=10日、琉球新報中部支社

 【沖縄】県内21のコーヒー生産者で構成する沖縄珈琲生産組合が12日までに「沖縄産珈琲・熱帯果樹研究協会」を一般社団法人として設立した。国などへの助成金申請法人として登記が完了した。定款ではコーヒー生産や熱帯果樹などの栽培技術の向上、安定生産を目的としている。具体的には大宜味村喜如嘉に4万平方メートル超の農場を近く開設する考えだ。

 同協会の理事長には、沖縄コーヒー生産組合会長の宮里直昌さん=沖縄市=が就任した。理事には新里勝行さん=南城市=ら3人、監事に亀谷勲さん=沖縄市=が就任した。主たる事務所は沖縄市上地に置く。
 宮里理事長は「沖縄産ブランドを確立し、県経済に寄与していきたい。ハウス栽培なら2~3年でコーヒーも結実する見通しで、台風など災害にも強い生産体制で安定供給と農家の活性化も図る」と話している。
 同協会では、熱帯果樹についてもパッションフルーツやマンゴーなどの生産を進める方針だ。またコーヒー生産や焙煎(ばいせん)方法の研究・指導をする「コーヒー大学」の設立も検討している。コーヒー生産については県外からも参加希望する声が寄せられており、生産体制の拡大に向けて組織体制の検討も進めている。
英文へ→Okinawa Coffee Production Association aims to establish Okinawan coffee brand