「みる+つくる:しんぶんのあそびかた」と題した親子向けワークショップが21日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。親子5組14人が新聞の写真を使って手作りすごろくを完成させ、楽しく遊んだ。
28日に同館で開幕する企画展「報道カメラマン 大城弘明・山城博明写真展―二人が撮らえた沖縄・終わらない戦後―」のプレイベントとして開催された。写真が伝える情報を読み取るワークショップとして、地元両紙のNIE担当者が講師を務めた。
沖縄タイムスの安里努記者は「写真には必ず『主役』がいる。誰が主役か常に考えて撮影するので角度や撮り方が違う」と説明。琉球新報の座波幸代記者は「新聞の写真を見る時、ニュースを伝えようとする記者が現場にいることを感じ取ってほしい」と話した。
参加者らは「楽しい」など明るい感じがする写真と、「悲しい」など暗い感じがする写真をそれぞれ切り取った。明るい写真には「カニが楽しそうに歩いているので三つ進む」など前向きな内容を、暗いイメージの写真には「1回休み」などのルールを書き加えた。
母と弟と参加した上田小3年の渡久山萌心(もこ)さん(9)は「いろいろな写真があると知った。家でも遊びたい」と話した。