第87回選抜高校野球大会第5日は25日、甲子園球場で1回戦を行い、春初出場の糸満は天理に7―2で敗れ、甲子園初勝利はならなかった。
三回裏、天理は8番前久保が中堅の頭上を越える二塁打を放ち、1番舩曳の右前適時打で先制した。その後も連打と四球で糸満は二死満塁のピンチを迎えたが、金城乃が粘りの投球で失点を1に食い止めた。
糸満は四回、安打と盗塁で二塁に進んだ3番岡田を5番太田がレフトオーバーの適時二塁打でかえし、同点とした。
その裏天理は一死一塁から前久保がこの日2本目の長打となる三塁打で勝ち越し。六回には一死一塁から7番橋本の右翼線三塁打で1点を追加した。さらに七回は天理の主砲坂口が左中間スタンドに2点本塁打、八回も3安打を集めて糸満を突き放した。
糸満は打線が6安打に封じられ、得意の機動力を生かす展開に持ち込めなかった。【琉球新報電子版】