もんじゅで新たな点検不備 保安規定違反の可能性


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 原子力規制委員会は25日の定例会合で、多数の機器の点検漏れで事実上の運転禁止命令が出ている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県)で、新たに点検の不備があったと明らかにした。

 規制委事務局の原子力規制庁が詳しい現状や件数を調査中で「原子炉等規制法の保安規定違反となる可能性は否定しない」との見通しを示した。不備のあった配管などの寿命を評価し、安全上重要な問題はないことを確認したとしている。
 規制庁が今月実施した保安検査の中で、原子力機構が点検不備を報告した。規制委の田中俊一委員長は記者会見で、止まらない点検不備の発覚に不快感を示した。
(共同通信)