謝花昇の功績学ぶ 生誕150年、ゆかりの地巡る


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謝花昇の銅像の前で、謝花の生涯を描いた紙芝居を披露する八重瀬町ガイド友の会=21日、東風平運動公園

 【八重瀬】沖縄の自由民権運動の父・謝花昇のゆかりの地をたどる町歩きが21日、八重瀬町東風平で行われた。ことしが謝花の生誕150年に当たるため、町立具志頭歴史民俗資料館が企画した。町内外から11人が参加し、知識を深めた。

 町歩きは東風平運動公園内の謝花昇銅像前からスタート。ことし町教委が制作したばかりの紙芝居が披露され、謝花の生涯と業績を学んだ。
 その後、生家跡や学問に目覚めた学校跡、戦前に銅像が立っていた場所などを見て回った。各ポイントでは、町ガイドの会の金城優さんと仲里廣茂さんが分かりやすく解説した。
 謝花の名前だけは知っていたという伊差川幸子さん(70)=那覇市=は「実際に歩いてみて、どんな功績があったかがよく分かった。生家跡などに説明板があると、もっと多くの人に知ってもらえるのでは」と行政に整備を要望した。
 東風平出身の謝花昇(1865~1908年)は、明治期に沖縄の参政権獲得運動に力を尽くした。町はことし、展示会やシンポジウムなどの記念行事を企画している。