野良猫90匹、手術不要な妊娠抑制 広島のNPO活動


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ボランティアスタッフによって避妊去勢の処理がなされる野良猫=1日、宜野湾海浜公園

 【宜野湾】広島市に拠点を置くNPO法人犬猫みなしご救援隊(中谷百里代表)は1日、宜野湾海浜公園で野良猫の避妊去勢手術を実施した。野良猫の不要な妊娠出産を抑え、殺処分数を減らすことが目的の一つ。公園付近で捕まえられた約90匹の猫の不妊治療やノミ・ダニの駆除などがボランティアスタッフの手助けを得て行われた。

 犬猫みなしご救援隊は全国各地でボランティアの協力を得て実施してきた。野良猫は避妊去勢手術後、1日は同隊が保護し、健康状態の様子を見て、捕獲地点で離される。生息頭数を管理し、野良猫の汚物被害なども減らすことにつながっている。
 沖縄での活動発起人となった太田さかえさんは「不幸な命を増やしたくない思いから企画した。活動を通して、殺処分などを減らしていきたい」と語った。山口武雄獣医は「野良猫への餌やりなどを控えることも繁殖を抑えることにつながる。殺処分数を減らし、動物と人間の共生社会の実現を目指したい」と述べた。