墓前に集い繁栄を願う 各地で清明行事


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先祖の眠る墓の前で食事と会話を楽しむ比嘉政勝さん(左奥)らの一族=5日午後0時49分ごろ、那覇市の識名霊園

 清明入りした5日、県内各地で先祖の眠る墓をお参りする姿が見られた。晴天に恵まれた那覇市の識名霊園では多くの人が墓前に料理やお菓子、果物などを供え先祖にこの1年間の報告をし、一族の健康と繁栄を願って手を合わせた。

 比嘉政勝さん(73)=豊見城市=が預かるお墓には、兄の政隆さん(75)や弟の政敏さん(67)をはじめ子どもや孫も集まった。政勝さんは「清明はご先祖さまとの交流の場だと思う。ご先祖さまに手を合わせて、みんなで楽しみましょうと話し掛けたよ」と笑顔を見せた。
 池宮家のお墓には4世代の18人が集まった。池宮美佐子さん(70)=沖縄市=は「子どもたちの近況を報告して、みんなの健康をお願いした。事前の準備が大変だったけれど、無事にできてよかった」と話した。
英文へ→Tomb Sweeping Festival held to wish for prosperity