辺野古新基地 来月にも官邸に特別班 進捗を一元管理


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 【東京】米軍普天間飛行場の辺野古移設を推進するために、政府が首相官邸に普天間問題のプロジェクトチームを発足させる準備を進めていることが7日までに分かった。夏ごろにも始まる本格的な埋め立て工事を見据え、早ければ5月末にも設置する。

情報や作業の進捗(しんちょく)状況などを官邸で一元管理し、移設を円滑に進めたい考えとみられる。
 関係者によると、プロジェクトチームは移設計画に関わる防衛、外務両省と、内閣府を含めた省庁から横断的に担当者を集めて発足する予定。沖縄の基地負担軽減も担当する方向で調整している。チームに入る職員は各省庁からの出向、または兼務という形を取る見通し。
 政府は1996年、防衛施設庁(当時)に普天間飛行場全面返還等問題対策本部を設置し、普天間問題を中心に対応していた。今回は官邸に設置することで、菅義偉官房長官ら政府首脳の意見が反映されやすくなり、政治主導をより強める格好だ。内閣府からもチームに加わる方向で、振興策を含め、沖縄側に硬軟織り交ぜて対応を迫る可能性もある。(池田哲平)