名護市長と議員ら31人抗議 辺野古海上作業も確認


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込む稲嶺進名護市長(前列右から3人目)、議員ら=8日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」の呼び掛けに応じた県選出国会議員、県議、市町村議員の計31人と稲嶺進名護市長が8日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で新基地建設反対を訴えた。7日から3日間続いた抗議行動に延べ164人の議員が参加し、今後も基地建設阻止へ行動していく決意を示した。

辺野古沖のスパット台船からは掘削棒が伸び、海底ボーリング調査を継続しているとみられる。
 ゲート前で稲嶺市長は「皆さんの行動力に敬意を表する。政府は追い込まれて(菅義偉官房長官が)沖縄に来た。翁長雄志知事は沖縄の歴史を足場にして県民の思いをぶつけた。(米軍の占領などに抵抗し)先人が頑張ってきた歴史がある。沖縄の現状を訴える気持ちが伝わらないわけがない」と強調した。
 糸数慶子参院議員は「政府には沖縄の民意を聞けと言いたい。知事が菅官房長官に思いを伝えたのは大きな意義がある。現場で対応している皆さんと一緒に頑張る」とあいさつした。 【琉球新報電子版】