地産地消、元気いっぱい JAおきなわ「島ヤサイの日」制定


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4月8日の「島ヤサイの日」制定で、カンダバーやフーチバーなどの苗を掲げる園児=8日、糸満市のファーマーズマーケットいとまん

 JAおきなわ(砂川博紀理事長)は8日、糸満市のファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」で「島ヤサイの日」制定セレモニーを開いた。ゴーヤーやカンダバーなど沖縄の伝統野菜の消費と生産の拡大を図る目的で、4月8日を「島ヤサイの日」とすることを宣言した。会場では島野菜を使った料理が振る舞われたほか、料理レシピや種苗の無料配布を行った。

 県は沖縄で伝統的に食されてきた地域固有の野菜として、島ラッキョウ、シマナー(カラシナ)、サクナ(長命草)、ウンチェー(エンサイ)など28品目を島野菜として指定している。
 「島ヤサイの日」制定は、健康志向の高まりで島野菜の需要が高まってきたことなどが背景にある。今後、県内のファーマーズマーケットで島野菜のコーナー設置やレシピ紹介、試食販売などを実施する。
 セレモニーで砂川理事長は「島野菜は古くから県民に親しまれてきた。伝統的な食文化の継承に貢献したい」と消費拡大に意欲を見せた。県内のファーマーズマーケット全9店舗における島野菜の総売り上げは2008年に1億500万円。13年には約5倍の5億2千万円に達した。