児童見守り30年余「横断中」 大城ミヨさん(81)


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児童の交通安全指導に当たった大城さん(左から3人目)と学校・交通安全母の会関係者ら=南城市立玉城小学校前交差点

 【南城】児童らを交通事故から守り楽しい学園生活を送ってもらおうと、交通安全活動を続ける南城市玉城の大城ミヨさん(81)。入学式があった8日も交通安全母の会のメンバーらと、同市立玉城小学校前など各交差点に立って、春休み明けに晴れやかな気分で登校を急ぐ児童や生徒を「横断中」の小旗を持って誘導した。

 大城さんは33年前、生徒指導ボランティアをしたのを手始めに、2年後には与那原地区交通安全母の会を設立して初代会長に就任。現在、地区交通安全協議会副会長を務める。これまでの功績が認められ、2013年に警察庁長官、全日本交通安全協会長から交通栄誉賞緑十字銀賞を贈られた。
 授賞式で「身に余る光栄。これからも続けます」と誓った大城さんは、その後も地元の小学校前交差点で朝7時15分から8時30分まで、児童らに声を掛けながら安全指導に当たっている。
 大城さんとすっかり顔なじみになった児童らも「おはようございます」とあいさつし、笑みがこぼれる。出勤を急ぐドライバーたちや父母らも、大城さんのいつもの元気な姿に「ごくろうさま」と声を掛ける。
 大城さんは「児童たちの幸せのため、これからも頑張ります」と意欲を見せた。
(知花幸栄通信員)