野山に初夏の訪れ ノボタン、ヤマモモ愛らしく


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 【渡嘉敷】渡嘉敷島で初夏の訪れを告げるピンクの花「ノボタン」(方言名・ハンキター)が開花した。また「ヤマモモ」も深紅色に熟し収穫のシーズンを迎えた。

 ノボタンは島に自生し、日当たりの良い場所によく生育し、開けた山野や林道沿いで見られる。4~8月に赤紫色の花を咲かせる。
 ヤマモモは3~4月につぶつぶの実を付け、たわわに熟した。昨年の秋の台風や天候の影響などのせいか、ことしは実が少ない。
 新垣光枝さん(67)=渡嘉敷村=は「島のおばあちゃんたちは、泡盛に氷砂糖と一緒に漬けてヤマモモ酒を作り、旧暦3月3日の浜下り行事に振る舞っている」と話した。
(米田英明通信員)

開花したノボタン
熟したヤマモモ