「別の案あれば聞く」 アーミテージ氏言及 辺野古移設


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アーミテージ氏

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に関し、リチャード・アーミテージ元国務副長官が13日、時事通信のインタビューで「米国はこの問題では日本に先頭に立ってもらおうと思っている。

日本政府が別のアイデアを持ってくれば、私たちは間違いなく耳を傾ける」と述べ、地域情勢の動きなどの影響で移設計画が変更される可能性もあることを指摘したことが分かった。同社ホームページで15日に掲載された。
 時事通信によると、アーミテージ氏は日本政府が「辺野古が唯一の解決策」と繰り返していることに関し「『私たちが知っている唯一の選択肢』という意味だ。永遠に唯一の選択肢かどうかは分からない。技術や地域情勢(の進展)によって変わる可能性がある」との見方を示した。
 一方でアーミテージ氏は「中国や北朝鮮に誤ったメッセージを送る(計画)変更はしたくない。慎重にならなければならない。(変更の)余地があるとは言っていない」と話した。
 翁長雄志知事が5月後半にも訪米を検討していることについてアーミテージ氏は「(移設計画の難航は)日米両政府に一定の責任がある。もちろん敬意を持って知事を迎え、話を聞く」との考えを示した。