「洋楽=2」シスター・クリスティーナ『シスター・クリスティーナ』


社会
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歌う修道女という話題より実力に注目

 これはイタリア・シチリア生まれの26歳、現役の修道女であるシスター・クリスティーナのデビュー・アルバムです。素晴らしい歌唱力でアリシア・キーズなどもカバーしています。修道女がマドンナの『ライク・ア・ヴァージン』を歌うということで話題になっていましたが、ヨーロッパでは修道女が歌うことはそれほど不自然なことではないようです。

 例えば『サウンド・オブ・ミュージック』のマリアはザルツブルクのノンベルク修道院の見習い修道女。また1963年に世界的なヒットとなった『ドミニク』を歌ったスール・スーリールはベルギーのドミニコ会フィシェルモン修道院の修道女でした。
 修道女の使命としてはひたすら内にこもり祈るのではなく「外の世界に教えを広め社会に貢献する」という側面があるためその手段としての音楽活動は教えに沿ったものだともいえます。映画『天使にラブ・ソングを…』でもウーピー・ゴールドバーグふんする修道女が音楽の力で愛と友情を育んでいました。
 (ユニバーサル・2400円+税)=北澤孝
(共同通信)
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
 きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。

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北澤 孝