伊平屋の若者、世界に 青少年消防五輪、7月派遣


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「青少年消防オリンピック」に出場する伊平屋村少年消防クラブのメンバー=22日、伊平屋村

 公益財団法人、日本消防協会(秋本敏文会長)は22日、各国の消防クラブで活動する少年らが技術を競う7月のポーランドでの「ヨーロッパ青少年消防オリンピック」に、4都県の中高生ら計約20人を派遣する方針を固めた。日本代表チームが正式参加するのは初。東日本大震災の経験を踏まえ、将来の防災を担う人材の育成と国際交流が狙い。

 出場するのは、伊平屋村少年消防クラブ(伊平屋村)、三郷市少年消防クラブ(埼玉県三郷市)、日野消防少年団(東京都日野市)、うずしお少年少女消防クラブ(徳島県鳴門市)の4クラブ。各クラブから指導者1人と中高生のクラブ員5人が参加する予定で、週内にも派遣メンバーを最終確定する。
 伊平屋村少年消防クラブのリーダーで、伊平屋中学校3年の仲里友汰君(14)は「世界大会ということで不安はあるけど、沖縄の代表として精いっぱい頑張りたい」と語った。
 大会は、国際消防救助協会(CTIF)が2年に1度開催。20回目のことしは7月20~25日にポーランド南部オポーレで開かれる。約20カ国から数百人が参加する見通し。
 各国代表は10人一組のチームに分かれ、放水ホースをつなぎ、手押しポンプで的を狙う消火活動をシミュレーションした障害物競技や、筒先をバトンにしてホース搬送などを行う400メートルリレーで順位を競う。
(共同通信)