イゲ氏、知事訪米協力 上下議員面談「力貸す」


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 22日からハワイを訪問した安慶田光男副知事は25日、帰沖した。安慶田副知事はハワイ州のデービッド・イゲハワイ州知事(県系3世)らと面談し、翁長雄志県政が米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対していると伝え、イゲ氏の協力を要請した。副知事によると、イゲ氏は「国防はワシントンの問題だ」とし、自身に直接的な権限はないと説明した上で「翁長知事がワシントン訪問前にハワイに来るのであれば歓迎する。(ハワイ選出の)連邦上院議員、下院議員にも会った方がいい。その段取りに力を貸す」と協力する意向を示した。

 翁長知事は5月末から6月上旬にかけてワシントンを訪問し、米政府や議員らに辺野古移設計画の見直しを求める要請行動を行う予定。その前にハワイを訪問することを計画している。
 安慶田副知事は「県民の80%近くは辺野古基地に反対しており、それに支えられて翁長知事は当選した」と説明。イゲ氏は「よく理解できた」と述べたという。
 沖縄県とハワイは姉妹都市で、ことしは30周年の節目となる。翁長知事は7月にも記念式典でハワイ訪問を計画しており、10月にはイゲ知事が来沖する予定。
 安慶田副知事はハワイ訪問で、カネオヘ海兵隊航空基地も訪問した。在沖海兵隊を傘下に置く太平洋海兵隊司令部のサンプソン国際政策課長とも面談し、県が辺野古移設に反対していることも直接伝達した。在沖海兵隊約2万人のうち2700人がハワイに移転すると定めた現行の米軍再編計
画についても説明を受けた。
 一方、複数のハワイメディアによると、イゲ知事は28日の日米首脳会談に併せ、オバマ米大統領が同日に主催する安倍晋三首相を迎えた夕食会に招待され、出席する予定。